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一度も泣いたことがない父親を、泣かせた。ケイズ入社を報告した日のことだ。両親の猛反対を押し切って入社したのは、どうしても店長になりたかったから。大企業で“その他大勢”になるより、年商数十億の店を仕切る魅力に惹かれたのだ。だから入社2年目に本社人事課への異動を打診されたときも、一度は断ったが「もう一週間考えてみないか」と言われ、これもチャンス、と思い直した。そして説明会から入社まで面倒見た新人の導入研修では、男泣きに泣いた。「みんな学生気分が抜けないまま研修に入りますが、研修を終えると見違えるほど逞しくなる。ああ俺が採用した奴らがこんな立派に、と思うと、うれしくてつい…(笑)」。その後、店舗に復帰。自分が採用に関わった若手の元気な姿を見ると、また涙腺が緩む。



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